日記です

20200515


おはよって声をかけくれる、バイト先に来るお客さんがいる。毎回8時過ぎ頃にやってきて、コーヒーのLサイズ1つとラッキーストライクのタバコ1つと菓子パンを1つ買っていく。ダボダボのズボンにチェーンのネックレスをして髪の毛は寝癖がついている。


その人について分かることは、買う物と、マスクからはみでる表情と、声だけ。毎回バイトの時は、この人に会いたいと思ってしまう。名前も職業も何も知らないのに。でも、何も知らないから気になってしまうんだろうと思う。何も知らないからその人の事を考えてしまうんだろう。だから何も知らないこのままが1番わくわくする。


その人はまってる間、テーブルに手をついて私をみて笑って、終わると小さく手を振って帰っていく。


これは私の小さなバイトの楽しみだ。